第208章 あなたに何の資格があるのか

バサバサッ――

分厚い書類の束が床にぶちまけられ、紙吹雪のように舞い散った。その衝撃で、デスクの端にあったペン立てがガタガタと揺れた。

「きゃっ! 早く拾って!」

福田祐衣は血相を変えて立ち上がり、手を振り回しながら近藤蒼大に指示を飛ばした。

「早く! 明日の会議で使う大事な資料なのよ!」

近藤蒼大はコーヒーのことなど放り出し、慌てて屈み込んだ。

「福田さん、大丈夫です! 僕が拾いますから!」

彼は床に散らばった紙を指先でかき集めるのに夢中で、デスクの反対側の動きには全く気づいていなかった。

その隙を突き、福田祐衣は手にしたコーヒーを素早く傍らの観葉植物の鉢に注ぎ込んだ。

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